「銀河ヒッチハイク・ガイド」 新訳版&映画情報

8日に発売された「SFが読みたい! 2005年版」(SFマガジン編集部編・早川書房)を立ち読みしたら、新しく翻訳された「銀河ヒッチハイク・ガイド*1河出文庫から今年発売予定、と河出書房新社の編集者が明かしていました。
この小説に登場する鬱病ロボット(Marvin The Paranoid Android)が、radioheadの‘Paranoid Android’の由来なんですよね。
私は、この小説のことは前から知っていたものの、残念ながら読んだ事はありません。
宇宙のバイパス工事のために破壊された地球から唯一救出されたアーサー・デントが、彼を助けた友人(実は地球を取材していたペテルギウス星人)のフォード・プリーフェクトと宇宙をヒッチハイクしながら様々なトラブルに巻き込まれる、という話だそうです。
1978年にBBCでラジオドラマが放送された後、ドラマの脚本を書いたダグラス・アダムスがノベライズし、続編も4作書かれました。イギリスでは、2003年にBBCがアンケート調査した「The Big Read」(イギリスで最も愛される小説)の第4位に選ばれたほどポピュラーな小説のようです*2
日本では、シリーズ5作中3作が新潮文庫から発売されました(「銀河ヒッチハイク・ガイド」「宇宙の果てのレストラン」「宇宙クリケット大戦争」)。しかし、現在は3作とも品切れになっていて、読むには図書館か古本屋を探すか、限定復刊された「銀河ヒッチハイク・ガイド」のみ復刊ドットコムで注文するしかないと思います。そういう状況の中、新訳版が発売されるということで、ものすごく嬉しいです。
河出文庫で発売されるのが「銀河ヒッチハイク・ガイド」だけか、3作全て(もしかして未訳の2作も)かは不明です。復刊ドットコムでは、2・3作目も復刊の交渉をしたものの、

2003/03/10 18:13:03
残念ながら交渉は著者のご意向で、不調に終わりました。しかしながら近々、著者の作品が現地で映画化の話もあり、違った形で投票者の皆さまに出会いがあるかもしれませんが、今は「残念」のご報告となります。力及ばず、申し訳ございません。
宇宙の果てのレストラン 復刊交渉情報


2003/03/10 21:57:38
同じ著者の同様な理由により「残念」となりました。力至らず、申し訳ありませんでした。
宇宙クリケット大戦争 復刊交渉情報

となりました。この時と状況が変わっていればいいのですが。
ともかく、新訳版が発売されたら、買って読もうと思います。


そして、上の引用文にも書かれている映画が現在製作中で、オフィシャルサイト*3に今年の5月6日4月29日公開と載っています。日本ではいつ公開されるんだろう?
監督は、Blurの‘Coffee & TV’やR.E.M.の‘Imitations of Life’などのPVを手掛けたHammer & Tongsのメンバーのガース・ジェニングス。同じくHammer & Tongsのニック・ゴールドスミスが、製作の1人となっています。


【2/28追記】日本でも今年の秋、ブエナビスタの配給で公開されるようです。
また、海外で一番早い公開日が4月29日に早まりました。


参考サイト

*1:原題:The Hitch Hiker's Guide to the Galaxy

*2:アンケート結果は右のページに載っています http://www.bbc.co.uk/arts/bigread/vote/

*3:トップページの右下にいるのが、映画のMarvin The Paranoid Androidのようです